民対活動記録(京都市営・修学院保育所は平成31年度に民間移管予定。保護者たちの活動記録です)

京都市営修学院保育所が平成30年度に民間移管することに対しての、保護者たちの活動記録です。

岩屋福祉会の理事長による説明会、終了しました。

昨日、岩屋福祉会理事長による説明会を行いました。

たくさんの保護者のみなさん、保育関係者のみなさん、ご来場いただきありがとうございました。

1時間半に渡り、岩屋福祉会の保育の考え方をお話しいただき、修学院保護者からの質問に対するご回答、また、会場からの質問にも真摯にお答えいただきました。

 

この説明会は父母の会(保護者会)が主催して行ったものです。

市営保育所の民間移管は、在所家庭だけの問題ではなく、外部の入所希望者にも、近くの小規模保育施設のみなさんにとっても、保育システムの未来にとっても、大きな変化です。これからどうなるのか、大きな変化によって状況が変わるのを見ているだけでは、一番大切な子どもたちの日々の生活を想像することすらできません。皆でより具体的に未来について考えていけるようにと思い、開催に至りました。

たくさんお話をうかがうことができて、とても実り多い時間だったと思います。

岩屋福祉会の理事長先生、職員のみなさま、保護者の切実な気持ちをご理解いただき、説明会開催をご快諾いただいたこと、また、「今後もこういった説明会をやりたい」と言っていただけたことに希望を感じました。心からお礼申し上げます。

 

当日の書記録は、またこちらのブログでご報告いたします。

 

11月15日移管先法人による説明会開催します。外部の方もどうぞ。

11月15日水曜19時より修学院保育所にて、移管先法人理事長のお話を聞く会を催します。修学院保育所に今後も通う保護者の方や、来年度、修学院保育所に保育申し込みをしようか迷っている方も、ぜひご参加ください。

この説明会の主催は、修学院の父母の会です。事前予約は必須ではありませんが、人数が把握できると大変助かりますので、参加表明いただける方はぜひ、

shugakuinmintaiアットマークgmail.com

までご連絡ください。説明会に関するお問い合わせも、どうぞお気軽にお寄せください。

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11月8日、京都市による移管説明会書記録

 
11月8日、京都市の移管説明会書記録です。
 
「修学院保育所」でネット検索すると、この民対ブログが上位に出てくるようになりました。
修学院保育所への入所を希望する外部の方に、情報が届けばいいなと思っています。
法人が決まり、少しずつ移管へむけての現実が明確になってきました。11/15には父母の会主催で岩屋福祉会理事長による説明会を行います。外部の方もご参加いただけますので、詳しくは11月9日の当ブログ記事をごらんください。
 
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移管先法人決定に関する京都市の説明会書記録
2017年11月8日 
@修学院保育所ホール
19:00~20:00 保育あり、
京都市幼保から4名来所、所長と副所長、説明会参加者約30名
 
京都市より
修学院保育所に関しては1法人から応募があり、岩屋福祉会さんに決定しました。
現在山科区認定こども園をひとつ運営されている法人さんでして、今回書面審査実地審査を行い、選定理由など評価を受けて決定しました。150点満点の、141.9点、94.6%の得点でした。
岩屋福祉会の実地審査については、保護者3名にご同行いただきました。
実地審査の際「いろいろ気になる点がある」とのことで保護者の方々からご質問いただいていますので、この場にて、法人からの回答を紹介いたします。
 
<以下、保護者の質問に対する岩屋保育所からの回答>
 
Q 移管の職員の配置計画は新卒採用者を多くしたいとのことだが、それはなぜか?
A 経験豊かなベテランほど現在の保育に慣れているので、新卒採用者を研修することで、修学院の現状の保育に対応していきたい。新卒は半数弱。
 
Q 現在の園には保護者会がないことが気になる。
A 保護者会は岩屋の園にはないが、保護者の協力やボランティアをいただきたい部分はありますし、こちらの園に見学に来られた際、修学院が保護者会が活発であることやその活動の重要性について聞いているので、保護者会と一緒に進めていきたいと思っている。
 
Q 募集要項の「保護者のページ」に掲載された、保護者の要望の実現性について。
A 岩屋側も保護者の要望書を見て確認している。修学院保育所の保育や行事を引きつぐなかで、すぐに全ての要望を実現するというのは難しい。保護者のみなさんの要望も踏まえて、三者協議会にて話し合い、可能なものは実現していきたい。
 
Q 車寄せスペースについての対応
A 近隣住民との関係は非常に大事で、現状の維持や駐車場の確保など検討したい。現在の状況は十分認識している。
 
Q トイレトレーニングやおむつはずしが修学院にくらべて早い
A 岩屋でも、子供の発育に合わせてとっている。紙おむつについても選択制にはなっている。岩屋では布のメリットが大きいと考えている。
 
Q 保育内容全般について
A 現状の保育を引き継ぐ予定だが、岩屋では異年齢保育をしている。修学院をすぐ異年齢にするということではなく、状況を考え、保護者に説明の上進めていく。
 
Q 英語の献立の提供について
A 可能な範囲でできることはしたい。市営の献立を使うのであれば市の英語メニューを提供したい。
 
Q 障害児、アレルギー児への配慮はどうなるか。現在の岩屋ではそういう事情のある児童が少ない。
A 岩屋では障害児の受け入れを断るなどはなく、過去には重度の方も受け入れている。入所したいという声があれば受け入れを行なっている、とのこと。障害児の受け入れが減るということはなく。第一希望で入所の希望があれば受け入れる。
 
Q 岩屋は保育士が保育中にタブレット端末(iPad)を使用している。
A 岩屋では園庭、園舎が広いので、職員間の共有のために使用している。子どもが触れる場所に置いてあることもあるが、それを子どもが触ってゲームするなどはなく、子どももあまり興味は示さない現状。
 
上記が実地審査において保護者から質問があった点への回答です。
来週、岩屋の園長先生が来られるとのことですので、
来年も市営保育所でありますし、現時点でのみなさんのご要望に関するお考えを聞いていただければと思います。
 
 
●今後のスケジュール
確定は30年2月の市会で提案し、可決すれば決定。これまでは否決されたことはない。
4月に引き継ぎ共同保育が始まり、三者協議会の設置。
三者協議会は、保護者、法人、京都市から市と所長が参加。
引き継ぎ後、平成31年4月からは、京都市からの参加は副所長になる。
平成31年4月入所に限り、修学院から転園する場合の減点(-5点)はなくなる。(民営化を理由に転園したい保護者への配慮)
 
 
●説明会での質疑応答
Q 保護者
 
<職員配置計画について>
Q 職員配置計画で、「ベテランの方は馴染んでるからとらない」理由がよくわからないです。
 
A ベテランになればなるほど自分の園の保育がしみついている、そういう人が中心になるよりは、まっさらな保育士がいたほうがいいのではと。経験年数は制限がありますので、それをクリアした上で、新卒を来年採用し、現在の園(岩屋アカンパニ)で1年勤務した後、移管先で勤務予定
 
<引き継ぎ時の市の人事異動について>
Q 移管する平成31年4月に修学院のどの先生が残るかわからないんですか?
 
A 通常の異動と一緒の扱いです。
 
Q 副所長は残るんですか?
 
A 残ります。(注※平成30年度の副所長が引き続き残る)
 
Q 人事は、修学院保育所の都合で決まるんですか?
 
A 保育所の人事異動として決まります。修学院保育所の中で決まるわけではなく通常通り(注※京都市が決める)です。
 
<引き継ぎ時の市の人事異動>
Q 来年度の引き継ぎスケジュールで、幼児と乳児で9月からの扱いが違うのはなぜですか?
(注※幼児のほうが引き継ぎの移管先保育士が増える時期が早く、乳児は1月まで移管先の保育士がくるのは週に1回のみ)
 
A これは今回から変わったことで、9月ごろから運動会や生活発表会などの行事の対応が増えるためです。
 
Q 乳児クラスの引き継ぎで、30年度の1月から週5日移管先の先生が来るけれど、平成31年度4月の転園申し込みはそれより前の11月ですよね。1月も申し込みできますが、1月に法人の先生の様子を見て考えて、転園の申し込みができるまで半月もないですよね。このスケジュールだと、移管してからじゃないと様子は分からないことになってしまうので、減点なしで転園できる期間を(平成31年度4月入所だけでなく)延長してください。
 
A 今日この場では決められないので、ご意見として受け止めます。
 
Q 「平成31年4月に市営の副所長が残る」というのは、現在の谷口副所長が残るとは限らないということですか?修学院保育所の現状の保育を知る副所長を残して欲しい、という保護者の希望は、京都市へは通じていないんですか?
 
A それはわかりません。来年もここは市営保育所のままですので異動も通常通りです。
来年30年度の副所長が31年度に残るというのは変わらないですね。
 
何かがあれば、また後日、民営化対策委員長や所長を通してご質問ください。
 
 
 
<行事について>
Q 行事についてはいつ協議されますか
 
A 例年保育所行事は3月ごろに保育所で決めます。早ければ2月終わりで、4月以降の行事を決めます。
 
Q それをどのように協議しますか?
 
A 方向性的なことはすでに回答させてもらってますので、また細かくは後日回答します。
 
<看護師の配置について>
Q 大山崎は移管時に町が看護師を配置してくれるんですよね。京都市も、最低でも3年くらいは看護師など置いてもらえませんか。
 
A 岩屋さんは現状で看護師を置いています。京都市が配置する予定は何もないんですけど。
実際新しく来られるのは平成31年4月なので。
Q それは岩屋福祉会や保護者が負担することになりますので、京都市から配置していただきたいです。
 
<地域の子育て支援事業について>
Q 移管後は子育て支援拠点事業は継続されないということですか?
 
A 園庭開放などは民間園によっては行いますが、専任の保育士を置いて行う家庭訪問などは行わないということです。左京区の養正保育所では引き続き子育て支援事業を行っていますので。平成30年度は修学院はまだ市営ですので、現状通り、子育て支援事業を行います。
 
<採点内容について>
Q 採点内容の減点箇所の理由を教えてください。
 
A 今後別の保育所での移管予定がありますので、減点の細かい理由は公表できません。
 
Q 140点も取ってるから大丈夫って言いたいんでしょうけど、今回減点対象になった「運営管理体制」や「施設管理体制」が不安な法人なのかなと思ってしまうんですけど。
 
A 法人が第三者評価を受けていなかったら-1点になる、という採点基準はあります。そんなに心配していただくところではないと思います。
 
<移管予定の他の保育所について>
Q 聚楽保育所と崇仁保育所が今後どうなるか教えてください。
(注※聚楽は数年応募が無く募集停止中、崇仁は芸大移転に伴い急遽民間移管が決定し、反対運動が起こっているが募集はまだされていない)
 
A 特に公表していることはありません。
 
京都市ホームページについて>
Q 10月24日に移管先が発表されて保護者に書面で配布された後、少なくとも10月中はホームページにのらなかったんですが、今日ホームページを見たら、11月8日の今日更新されていました。遅くないですか?
 
A 10月24日の翌々日には載せる予定にしていたんですが。
 
Q 昨年も一昨年も10月末には載っていたので、発表後10月中毎日ホームページ見てましたけど、10月中は載らなかったです。修学院に入所希望を出そうか迷っている人は発表を待ち望んでいたと思うのですが。知人からもまだ発表されていないのか問い合わせがありました。
 
A 掲載をわざと遅らせるなどはありませんが、確認します。
 
 
<外部向けの移管説明会について>
Q 以前京都市は、「京都市の企画で、外部向けの説明会をされる」「岩屋福祉会の見学会をやろうか」なとおっしゃっていましたが、やってくれますか?
 
A ご要望があれば我々が「窓口」になって調整できます。今年来年は修学院は京都市営ですが、平成31年度には岩屋さんが運営されるので、説明会は岩屋さんにしていただくので、今この時点で京都市が外部説明会を企画するという予定はないです。二月市会で決定したあとに説明していきますので、外部には説明会はありません。地域に対しては、個別に所長を通じて自治会に挨拶などはあるかもしれませんが、説明会などはありません。
 
 
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20時には終了。その後、民対委員のミーティングを行いました。
 
11月15日水曜日、岩屋福祉会の理事長による説明会を行います。
外部の方や先生も参加可能です。
在所児童の保育は岩屋福祉会の保育士さんが無料で行ってくれますので、説明会参加時の保育を希望される方は13日までに民対委員までご連絡ください。
 

民対ニュースvol.5 移管先法人決定、11/15に法人による説明会開催します

修学院保育所の移管先法人が10月24日付で決定しました。

11月15日水曜19時より修学院保育所にて、移管先法人理事長のお話を聞く会を催します。修学院保育所に今後も通う保護者の方や、来年度、修学院保育所に保育申し込みをしようか迷っている方も、ぜひご参加ください。

 

この説明会の主催は、修学院の父母の会です。

事前予約は必須ではありませんが、人数が把握できると大変助かりますので、参加表明いただける方はぜひ、

shugakuinmintaiアットマークgmail.com

までご連絡ください。

説明会に関するお問い合わせも、どうぞお気軽にお寄せください。

 

移管決定後、早々の説明会開催をご快諾いただいた岩屋福祉会さんに、感謝申し上げます。

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民対ニュースVol.4

民対ニュース、vol.4です。

応募先が淀、修学院ともに1法人のみとなった件、また、新選定委員と保護者3名との面談の報告です。

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7/12 民間移管についての勉強会

7/12に修学院保育所で開催した、京都大学の大倉得史先生による、勉強会の報告です。
 
特に、エピソード研修のKちゃんの事例と、移管後転園したAくんの事例は、移管についての問題意識があらたになるエピソードでしたので、ぜひご一読ください。
 
 
「市営保育所の民間移管とは何か?」
2017年7月12日 水曜日 @修学院保育所ホール 
講師・京都大学人間・環境学研究科 大倉得史先生
 
 
<自治体はなぜ民間移管したいのか>
地方自治体にとって、保育は民間法人のほうが補助金が出るので、コストカットのために移管したい。(もともと自治体には保育実施義務があるが、年々規制緩和されている)
・国も自治体も、待機児童問題を解決するために認定こども園をつくり受け皿を増やしたい。
 
<民間移管の問題>
・税制面での優遇がない企業が参入すると、人件費を抑えようとする。アルバイトや派遣の依存で保育水準が著しく低下する。
・一部の地方自治体は保育の質を下げても箱モノを増やし、見た目だけ早く待機児童をゼロにしたい
・やがて公営民間全ての保育士が競争原理に巻き込まれ、他の施設との差別化、厳しい人件費カットを迫られていく
京都市の公営保育所率はすでに全体の約7%(政令指定都市ワースト)
 
<心を育てる保育とは>
京都市保育所は「主体としての心をつくる」保育を行なっている。
 ・「私は私」(自信と自己肯定感)という気持ちと、
 ・「私は私たち」(他者に対する信頼、安心)
という、やじろべえのように揺れながら成長するこどもの心に、寄り添う保育を行なっている。
このやじろべえは、左右どちらに傾いても幸せになれない。
・「私は私」に傾くと、周囲から孤立してしまう。
・「私は私たち」に傾くと、周りの顔色を伺い、自分の思いを我慢するようになる。
主体性をもち、バランスよく両面の心をしっかり備えつつ、自分なりの折り合いをつけていけるように「心の基盤」を作ることが何よりも大切。
 
<心が育たない保育とは>
・一方的に要求する「させる保育」(従順な子は育つかもしれないが・・)
・褒めて頑張らせる保育
・心より先に行動や能力を教育する
今の日本の保育教育業界は、早くにどのような教育をするのがよいかなど、能力を伸ばすことに傾倒している。(英語の早期教育など)
主体になりきれない子どもたちが増加しているのは、陰湿ないじめ、ニート、社会に出る自身を失う、友達と関わらないなどの問題は、「私は私・私は私たち」のこころが育まれていないことが、顕在化しているのではないか?
 
京都市保育所の保育水準は高い>
保育者がこどもの対人行動に対して、感受性豊かに、肯定的に応答する。
こどもや保護者の体験世界を共に生き、深い心の交流をしていく保育。
このような保育者のもとで過ごす子どもたちは心から「大切にされている」と思うことができ、周りの人も大切にしたいと思えるようになる。
京都市保育所は、見失われかけている「心を育てる保育」をはっきり目標に打ち出し、自覚的に実践しているため、保育水準は高い。
 
○エピソード研修より
「あ~おべんとう おいしかった!」
 
3歳児の女の子、Kちゃんは母子家庭で、お母さんはいつも忙しい。
こんど「おべんとうの日」があることもお母さんは気づいていないようなので、担任の先生に「おべんとうのことを伝えてほしい」と助けを求める。
先生は余裕のないお母さんの気持ちを重んじつつ丁寧に行事の存在を伝え、おべんとうの日は叶い、Kちゃんは大喜びで、先生も共に喜ぶ。お迎えにきたお母さんには、Kちゃんがどれだけ喜んでいたかを具体的につたえ、お母さんもほほえんだ。
 
①子どもの気持ちを受け止める養護的な働き
不安定で人の気を引こうとする行動に対し、「先生はKちゃんが大好きやで」とこたえた。
「母が怒るのでは」という不安を「大丈夫だよ」というほほえみでささえた。
お弁当を作ってくれたうれしさを爆発させて抱きついてくるのをうけとめ、一緒によろこんだ。
→擁護的働きの豊かさが子どもの心を育てるという実例となった。
 
②保護者への配慮
保護者に「アドバイス」をするのではなく、保護者の事情によりそって声をかける。
忙しい親にたいして、非難するトーンではなく話をする。
 
③保育者の願いを返す教育的働き
もっとこうなったら良くなる、という願いをもって相手にはたらきかける。
「幼稚園とちがい、保育園には教育はない」というのは誤りでああり、教育的な働きは必要である。
 
養護と教育は一体である必要である。養護的、教育的働きを織り交ぜ、懐の深い、真の通った対応をする。
この保育士は中堅で、育児の経験があった。
公営の保育士は子育て経験があることが多いが、民間園にくらべて産休や育休がとりやすい体制があるため、復帰しやすく、育児は人間的成長と保育士としての厚みを支える。
公営保育所はベテランの人材が充実する仕組みになっているため、保育水準を保つことができる。
 
 
 
<これまでの民営化での問題>
○Aくんの事例より
 
Aくんは、兄が重度のアレルギーで受け入れ困難と言われ、京都市保育所へ入所する。
母は多忙で、朝食を作る余裕もなかった。
市営の担任が、「連携をとって一緒に頑張りましょう」と時短レシピ提案などの手紙を出す。
お母さん、なんとかがんばろうと思えた。
 
しかし、民間移管のため「K園」の保育が始まる。
K園の方針には、市営のような自由な遊びの時間が全くなく、音楽、お絵かき、リトミックなどの「カリキュラム」で子どもを縛り付ける。
朝送りに行くと、コップ・タオル・お箸などの準備作業も多い。
保育士は自分でできない子どもには「○○くん、どうするんだっけ」とぞんざいな声かけをする。活発な(大人の思い通りにならない)子どもへは、冷たい態度をとる。
 
Aくん、通園をしぶり出す。
市営の先生がいなくなってさらに、保育園に行きたがらなくなる。
「お母さん、なんでもっと早く迎えに来ないの?」と怒る。
帰宅後もぐったりして食欲もない。
「なんでお母さんはぼくのいってることわかってくれないの?」と怒る。
やがてAくん、怖い絵を描くようになる。
 
お母さんは担任宛に、「こどもが園に行くのを嫌がりこまっています、一度先生とお話ししたい」とノートに書く。
担任から返事「Aくんに色々聞いてみたら『暑いから行きたくない』でした。Aくんが『イヤ』といったら『どうして欲しい?』と言ってみてください」(話したいと言うことへの対応がない)
その後、担任はまったく連絡帳を書かなくなる。
保育士の無駄話も多く、市営の保育士とのレベルの差も感じる。
 
子どもはひどい様子で、保育士と話し合いにならない。
お母さんは、幼稚園の転園を決意する。土曜保育なし、毎日弁当作り。
しかし、転園した初日から、Aくんには明らかな変化がある。
自分から園に行くといい、迎えにいっても「今これしてるから」と帰りたがらない。
癇癪も減る、怒っている理由もわかるようになる。
Aくんの描く絵は、もとの、豊かな表現の絵に戻る。
 
ーーーーーー
<このような民間園に注意>
問題点① 心を育てない保育
市営の保育は、十分な自由遊びが可能で、独創性や個性にとって、最も大切な時間を過ごすことができる。子ども同士や保育士との「心の交流」も、この時間にもっとも生じやすい。しかし、市営の保育とは、対照的な民間園がある。
心ではなく「能力」を高めようとする保育を行うが、能力育成型の取り組みは保護者へのアピールになるため、熱心に行う園も多くある
 
問題点② おとなの支持的な言葉掛けが多い
保育の一番の基本は「子どもの気持ちを感じ取ること」だが、子どもたちに号令をかける、集団を動かす保育を行う。「先生は自分のことをわかってくれる」という信頼関係が生まれない。
 
問題点③ 保護者とのコミュニケーション不足、または配慮不足
市営の保育士は、子どもの様子をを丁寧に保護者に伝える。すでに移管した園では「移管後は、保育士に話しかけられることが減った」と感じる保護者が多数いる。移管後は、人手の少なさもあるようだが、担任と会う機会がなかったり、忙しくて話せないムードがある。
また、若い保育士ばかりで、子育てのことを相談しても、親の気持ちがわかってもらえるかという疑念が強くなる
 
問題点④ (生活発表会や運動会が)見せるための行事になっている
 
 
京都市の問題点について>
①最低点について
選定部会を経て、合格最低点は7割となったが、上記のAくんの事例で紹介したK園は、かつて、7割得点で合格した法人だった。当時は「これ以下の点数で移管はしない」という最低点がなかったが、このK園ではAくんのような事例が多発しており、7割得点では問題が起こっていることを踏まえていない。しかし、京都市は7割で合格させた過去があるので、7割以上にあげるとK園の移管そのものを否定することになるから、足きり点をあげられないというのが実情。
 
②市の責任の所在があいまい
京都市が認可した保育園では、移管後心身に不調をきたし、転園を余儀なくされた子どもが出たが、それに対する保証や謝罪はない。2014年に上京区のせいしん幼児園で起こったプール事故の責任も、京都市にはないと言い切っている。
 
③配慮が必要なこどもにたいする保育の後退
配慮が必要なこどもの入所は、2016年度で民間が4.7%、市営18%。障がい児や配慮が必要な子どもへの保育に定評がある市営に「集中」している。
保育課も、「現状のように受け入れの割合が高くなれば、通常保育が成り立たなくなってくる状況であります」と明言しているが、民営化の方針は買えない。
障がい認定がつかないけれど通常の生活が厳しい子ども、手厚い配慮が必要な子どもが50パーセントを超えている市営保育所のクラスもある。これは、インクルージョン(障害の有無に関係ない)の動きに逆行している。公営保育所は厳しい状況の子のセーフティネットになっている現状があるので、なおさら、公営保育所は減らすべきではない。
 
先生のお話をお伺いしたあと、今後の民営化対策委員がどのように活動していけばよいか、様々な意見交換が行われました。
今年も非常に実り多い勉強会でした。大倉先生、ありがとうございました。
 
 
 
 

保護者のページの表示が是正されました。

前回の記事でお知らせした件についてお知らせです。

京都市の募集要項ページの表示が是正され、募集要項と保護者のページが並んで表示されるようになりました。

京都市にへご意見やお問い合わせをして頂いた皆さま、応援してくださった皆さまのご協力に心から感謝いたします。ありがとうございました。
http://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000221533.html

変更前(7/5)〜保護者のページが最下部に追いやられていました。

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変更後(7/12)〜公開後すぐに要望を出して1週間、昨年同様、募集要項に併記されました。

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