民対活動記録

京都市営修学院保育所が平成30年度に民間移管することに対しての、保護者たちの活動記録です。

6/9書記録より、保護者Sさんのスピーチ抜粋

6/9第二回選定部会での、修学院保育所保護者Sさんのスピーチを抜粋します。

市営保育所のサポートに救われたSさん。切実な内容に涙する傍聴者の姿もみられました。

昨今の市営保育所の質の高い保育の現状を再認識する内容でしたので、ここに抜粋いたします。

 

 

●保護者Sさん

 私は精神的な病気で娘を修学院保育所に預けています。生後3ヶ月から体調がおかしくなり、娘を抱くことが難しくなり、外出もできなくなりました。子育てのできない自分を責める日々が続きました。区役所からの保健師さんが来られて、一生懸命、保育所を探してくれて、その結果、一時保育で、修学院保育所と錦林保育所に週3回預かってもらえるようになりました。このときも私は外に出られない状態でしたが、修学院保育所の先生が家に来てくれて、娘が通う保育所の、ロッカーやお昼寝する所などの写真を持ってきて、丁寧に説明してくれました。その後も、担任となった先生が何度も家に来てくれました。

 

 娘が8ヶ月のとき、大きく体調を崩し、3ヶ月入院しました。そのとき助けてくれたのが、修学院保育所と錦林保育所の先生でした。病院から錦林保育所が近かったので、ハイハイする娘の姿を見に行きました。「体調の良い時いつでも見にきてください」と。そして、錦林と同じ市営保育所のつながりがある修学院保育所での様子も、そこで教えていただくことができました。その時の娘は私を母だと分かったのかは分かりませんが、娘の笑顔に安心しました。

 入院先の病院からは、修学院保育所にも電話をしましたが、当時の修学院の所長も、電話で不安な気持ちを聞いてくれて、娘の様子を教えてくれました。

入院のときに助けられたサポートには助けられました。娘の様子が全く分からないでいたら、入院している間も自分を責めることになったと思いますが、サポートのおかげで、自分の治療に専念できました。

 

 その後は、私の回復よりも娘の成長のほうが、うんと早いんです。私は、病気のせいで、と自信をなくすことがいっぱいありますが、そんなときは先生がたが「お母さん大丈夫?」とさりげなく声をかけてくれます。ひとりではない、と感じる瞬間です。

 

 修学院保育所は、先生ひとりひとりが子どもそれぞれのペースや個性を大切にしてくれて、親とと一緒に子どもが「自分を大切にできる」ということを、目指してくれていると感じます。お友達に思いやりをもち、それぞれの個性を自然に認め合うことができる。人間の成長にとって本当に大切な「私は愛されている、認められている」と子どもが思える土台作りの時期を、修学院保育所で過ごし、育つことができて本当に嬉しいです。

 3ヶ月前、保育所の参観日のときに、保育所パニック発作を起こしました。その時も、先生の対応に助けられました。先生は「○○○ちゃん(娘さん)は大丈夫だよ」と言ってくれて、大声を出したり慌てることなく、落ち着いて私の発作に対応してくれました。その後は発作がおさまり、娘と給食が食べられました。「野菜たべられるよー」と言う笑顔の娘を見ることができました。

 

 こんな病気の私ですが、夢をもてるようになりました。今、子どもをまた望んでいます。そんな矢先の、民営化の話でした。

 

 今の保育に感謝する機会を、改めてもらったと思っています。私が外出できなかった頃、生きるのが精一杯で、見えていなかった大きな支えが、今ははっきり見えます。私は、「本当に修学院保育所でよかった」と心から思っています。

 

 修学院保育所のおかげで、私と娘の命が、今につながっているのです。そのことに感謝しています。

 修学院保育所の保育を守ってほしいです。多くの人が望むすばらしい保育が、ここに確かに存在します。民営化する、それが変えられないのであれば、選ばれる法人の方には、保護者と子どもに寄り添ってくれるこの保育をつないでほしいと、強く望んでいます。