民対活動記録(京都市営・修学院保育所は平成31年度に民間移管予定。保護者たちの活動記録です)

京都市営修学院保育所が平成30年度に民間移管することに対しての、保護者たちの活動記録です。

11月8日、京都市による移管説明会書記録

 
11月8日、京都市の移管説明会書記録です。
 
「修学院保育所」でネット検索すると、この民対ブログが上位に出てくるようになりました。
修学院保育所への入所を希望する外部の方に、情報が届けばいいなと思っています。
法人が決まり、少しずつ移管へむけての現実が明確になってきました。11/15には父母の会主催で岩屋福祉会理事長による説明会を行います。外部の方もご参加いただけますので、詳しくは11月9日の当ブログ記事をごらんください。
 
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移管先法人決定に関する京都市の説明会書記録
2017年11月8日 
@修学院保育所ホール
19:00~20:00 保育あり、
京都市幼保から4名来所、所長と副所長、説明会参加者約30名
 
京都市より
修学院保育所に関しては1法人から応募があり、岩屋福祉会さんに決定しました。
現在山科区認定こども園をひとつ運営されている法人さんでして、今回書面審査実地審査を行い、選定理由など評価を受けて決定しました。150点満点の、141.9点、94.6%の得点でした。
岩屋福祉会の実地審査については、保護者3名にご同行いただきました。
実地審査の際「いろいろ気になる点がある」とのことで保護者の方々からご質問いただいていますので、この場にて、法人からの回答を紹介いたします。
 
<以下、保護者の質問に対する岩屋保育所からの回答>
 
Q 移管の職員の配置計画は新卒採用者を多くしたいとのことだが、それはなぜか?
A 経験豊かなベテランほど現在の保育に慣れているので、新卒採用者を研修することで、修学院の現状の保育に対応していきたい。新卒は半数弱。
 
Q 現在の園には保護者会がないことが気になる。
A 保護者会は岩屋の園にはないが、保護者の協力やボランティアをいただきたい部分はありますし、こちらの園に見学に来られた際、修学院が保護者会が活発であることやその活動の重要性について聞いているので、保護者会と一緒に進めていきたいと思っている。
 
Q 募集要項の「保護者のページ」に掲載された、保護者の要望の実現性について。
A 岩屋側も保護者の要望書を見て確認している。修学院保育所の保育や行事を引きつぐなかで、すぐに全ての要望を実現するというのは難しい。保護者のみなさんの要望も踏まえて、三者協議会にて話し合い、可能なものは実現していきたい。
 
Q 車寄せスペースについての対応
A 近隣住民との関係は非常に大事で、現状の維持や駐車場の確保など検討したい。現在の状況は十分認識している。
 
Q トイレトレーニングやおむつはずしが修学院にくらべて早い
A 岩屋でも、子供の発育に合わせてとっている。紙おむつについても選択制にはなっている。岩屋では布のメリットが大きいと考えている。
 
Q 保育内容全般について
A 現状の保育を引き継ぐ予定だが、岩屋では異年齢保育をしている。修学院をすぐ異年齢にするということではなく、状況を考え、保護者に説明の上進めていく。
 
Q 英語の献立の提供について
A 可能な範囲でできることはしたい。市営の献立を使うのであれば市の英語メニューを提供したい。
 
Q 障害児、アレルギー児への配慮はどうなるか。現在の岩屋ではそういう事情のある児童が少ない。
A 岩屋では障害児の受け入れを断るなどはなく、過去には重度の方も受け入れている。入所したいという声があれば受け入れを行なっている、とのこと。障害児の受け入れが減るということはなく。第一希望で入所の希望があれば受け入れる。
 
Q 岩屋は保育士が保育中にタブレット端末(iPad)を使用している。
A 岩屋では園庭、園舎が広いので、職員間の共有のために使用している。子どもが触れる場所に置いてあることもあるが、それを子どもが触ってゲームするなどはなく、子どももあまり興味は示さない現状。
 
上記が実地審査において保護者から質問があった点への回答です。
来週、岩屋の園長先生が来られるとのことですので、
来年も市営保育所でありますし、現時点でのみなさんのご要望に関するお考えを聞いていただければと思います。
 
 
●今後のスケジュール
確定は30年2月の市会で提案し、可決すれば決定。これまでは否決されたことはない。
4月に引き継ぎ共同保育が始まり、三者協議会の設置。
三者協議会は、保護者、法人、京都市から市と所長が参加。
引き継ぎ後、平成31年4月からは、京都市からの参加は副所長になる。
平成31年4月入所に限り、修学院から転園する場合の減点(-5点)はなくなる。(民営化を理由に転園したい保護者への配慮)
 
 
●説明会での質疑応答
Q 保護者
 
<職員配置計画について>
Q 職員配置計画で、「ベテランの方は馴染んでるからとらない」理由がよくわからないです。
 
A ベテランになればなるほど自分の園の保育がしみついている、そういう人が中心になるよりは、まっさらな保育士がいたほうがいいのではと。経験年数は制限がありますので、それをクリアした上で、新卒を来年採用し、現在の園(岩屋アカンパニ)で1年勤務した後、移管先で勤務予定
 
<引き継ぎ時の市の人事異動について>
Q 移管する平成31年4月に修学院のどの先生が残るかわからないんですか?
 
A 通常の異動と一緒の扱いです。
 
Q 副所長は残るんですか?
 
A 残ります。(注※平成30年度の副所長が引き続き残る)
 
Q 人事は、修学院保育所の都合で決まるんですか?
 
A 保育所の人事異動として決まります。修学院保育所の中で決まるわけではなく通常通り(注※京都市が決める)です。
 
<引き継ぎ時の市の人事異動>
Q 来年度の引き継ぎスケジュールで、幼児と乳児で9月からの扱いが違うのはなぜですか?
(注※幼児のほうが引き継ぎの移管先保育士が増える時期が早く、乳児は1月まで移管先の保育士がくるのは週に1回のみ)
 
A これは今回から変わったことで、9月ごろから運動会や生活発表会などの行事の対応が増えるためです。
 
Q 乳児クラスの引き継ぎで、30年度の1月から週5日移管先の先生が来るけれど、平成31年度4月の転園申し込みはそれより前の11月ですよね。1月も申し込みできますが、1月に法人の先生の様子を見て考えて、転園の申し込みができるまで半月もないですよね。このスケジュールだと、移管してからじゃないと様子は分からないことになってしまうので、減点なしで転園できる期間を(平成31年度4月入所だけでなく)延長してください。
 
A 今日この場では決められないので、ご意見として受け止めます。
 
Q 「平成31年4月に市営の副所長が残る」というのは、現在の谷口副所長が残るとは限らないということですか?修学院保育所の現状の保育を知る副所長を残して欲しい、という保護者の希望は、京都市へは通じていないんですか?
 
A それはわかりません。来年もここは市営保育所のままですので異動も通常通りです。
来年30年度の副所長が31年度に残るというのは変わらないですね。
 
何かがあれば、また後日、民営化対策委員長や所長を通してご質問ください。
 
 
 
<行事について>
Q 行事についてはいつ協議されますか
 
A 例年保育所行事は3月ごろに保育所で決めます。早ければ2月終わりで、4月以降の行事を決めます。
 
Q それをどのように協議しますか?
 
A 方向性的なことはすでに回答させてもらってますので、また細かくは後日回答します。
 
<看護師の配置について>
Q 大山崎は移管時に町が看護師を配置してくれるんですよね。京都市も、最低でも3年くらいは看護師など置いてもらえませんか。
 
A 岩屋さんは現状で看護師を置いています。京都市が配置する予定は何もないんですけど。
実際新しく来られるのは平成31年4月なので。
Q それは岩屋福祉会や保護者が負担することになりますので、京都市から配置していただきたいです。
 
<地域の子育て支援事業について>
Q 移管後は子育て支援拠点事業は継続されないということですか?
 
A 園庭開放などは民間園によっては行いますが、専任の保育士を置いて行う家庭訪問などは行わないということです。左京区の養正保育所では引き続き子育て支援事業を行っていますので。平成30年度は修学院はまだ市営ですので、現状通り、子育て支援事業を行います。
 
<採点内容について>
Q 採点内容の減点箇所の理由を教えてください。
 
A 今後別の保育所での移管予定がありますので、減点の細かい理由は公表できません。
 
Q 140点も取ってるから大丈夫って言いたいんでしょうけど、今回減点対象になった「運営管理体制」や「施設管理体制」が不安な法人なのかなと思ってしまうんですけど。
 
A 法人が第三者評価を受けていなかったら-1点になる、という採点基準はあります。そんなに心配していただくところではないと思います。
 
<移管予定の他の保育所について>
Q 聚楽保育所と崇仁保育所が今後どうなるか教えてください。
(注※聚楽は数年応募が無く募集停止中、崇仁は芸大移転に伴い急遽民間移管が決定し、反対運動が起こっているが募集はまだされていない)
 
A 特に公表していることはありません。
 
京都市ホームページについて>
Q 10月24日に移管先が発表されて保護者に書面で配布された後、少なくとも10月中はホームページにのらなかったんですが、今日ホームページを見たら、11月8日の今日更新されていました。遅くないですか?
 
A 10月24日の翌々日には載せる予定にしていたんですが。
 
Q 昨年も一昨年も10月末には載っていたので、発表後10月中毎日ホームページ見てましたけど、10月中は載らなかったです。修学院に入所希望を出そうか迷っている人は発表を待ち望んでいたと思うのですが。知人からもまだ発表されていないのか問い合わせがありました。
 
A 掲載をわざと遅らせるなどはありませんが、確認します。
 
 
<外部向けの移管説明会について>
Q 以前京都市は、「京都市の企画で、外部向けの説明会をされる」「岩屋福祉会の見学会をやろうか」なとおっしゃっていましたが、やってくれますか?
 
A ご要望があれば我々が「窓口」になって調整できます。今年来年は修学院は京都市営ですが、平成31年度には岩屋さんが運営されるので、説明会は岩屋さんにしていただくので、今この時点で京都市が外部説明会を企画するという予定はないです。二月市会で決定したあとに説明していきますので、外部には説明会はありません。地域に対しては、個別に所長を通じて自治会に挨拶などはあるかもしれませんが、説明会などはありません。
 
 
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20時には終了。その後、民対委員のミーティングを行いました。
 
11月15日水曜日、岩屋福祉会の理事長による説明会を行います。
外部の方や先生も参加可能です。
在所児童の保育は岩屋福祉会の保育士さんが無料で行ってくれますので、説明会参加時の保育を希望される方は13日までに民対委員までご連絡ください。