民対活動記録(京都市営・修学院保育所は平成31年度に民間移管予定。保護者たちの活動記録です)

京都市営修学院保育所が平成30年度に民間移管することに対しての、保護者たちの活動記録です。

岩屋福祉会理事長 室田先生による説明会書記録2017.11.15

20171115日 19:0020:30 @修学院保育所

 

みなさんこんにちは。

私は、岩屋福祉会の理事長で園長の室田(むろた)といいます。

本日は私を入れて8名の職員で修学院に参りました。私が修学院の園長に就任予定です。

こちらは主任の佐藤です。短大を出て21年です。私が(岩屋にて)卒園証書を渡した方です。うちでは卒園者が5~6名勤務しています。

こちらは中尾です。ことし4月に採用した管理栄養士です。経験は浅いですがこちらで厨房の担当をします。あと5名の保育士は、現在(保育室にて)お子さんがたをお預かりしております。

移管後各クラスに入る予定の者が参りましたので、今日お子さんとも顔なじみになれればと思います。

 

移管をどのように進めるか、お話しします。保護者の方のご質問にもありました、

「岩屋のやり方をするか、修学院のやり方を踏襲するのか」ということについて。

1~3月までの三ヶ月はこちらに週5日参ります。30年度で私どもが行なった保育を、31年度にもさせてもらいます。子どもと遊んで、子どもたちをゆっくり理解し、提案して一緒にやっていきます。しっかりした計画をたてて子どもに押し付けていくというのは考えていません。

それが教育と保育の違いです。

 

岩屋子ども園アカンパニの「アカンパニ」という愛称は「伴奏」という意味です。泣いていても、手がでても、理由があります。いいことも悪いことも、子どもの願いや怒りが表現されている。それなので、まずはどんなこともその子の思いだと受けとめて、マイナスのことは変えてあげたい。

自分を表現する子どもたちの伴奏をしたいという思いからアカンパニとしました。

何かを決めて押し付けたくはない。

急に変えてしまおうとは思っていませんし、そこは信じていただきたいと思います。

 

31年度はそのようにスタートしていきますが、1年間すごせば、こうしたらいいか、ああしたらいいかが出てくると思います。その時は保護者の方と相談していきたいと思います。三者協議会というものがあります。行政も間に入り、数年間、社会福祉法人は勝手なことができない仕組みでもあります。

2年3年、アンケートもあって保育が評価されますが、児童の権利に関する条約があります。日本も批准しています。憲法の下に子どもの権利条約があり、その下に教育基本法があるはずなのに、尊重されてこなかった。しかし、保育所保育指針というのもありまして、そこにはしっかり、子どもの最善の利益ということばが書かれています。なので、子どもの最善の利益を尊重する保育がしたいと思っています。

教科書はないので、子ども達が遊んでいる姿を5つの窓からみています。

健康、環境、人間関係、言葉、表現、の5つのなかで配慮していく。

保育士の人間性、ひとがらが問われます。私は24歳で園長になって38年目ですが、最終的に人柄が問われることを痛感しています。

 

大学で教えていた時のこと、学生の実習先の幼稚園を訪問した時、和太鼓の演奏体験があった。園のバスで幼稚園についたらすぐ和太鼓して、砂場で遊び一つせずに帰って行きました。実習の学生は泣きながら、「先生、こんなんでええの?」と言いました。それが子どもの最善の利益だと思う園長がいれば、一斉に和太鼓を演奏させることになる。一斉に何かをさせることが主流の園は日本にまだたくさんあります。

ひとりひとりの子どもに合わせた保育はあまりない。そこが公立の保育が良いとされているところです。

 

私は修学院に3回見学にきました。1回目、案内していただいてる時に、年長児さんが「なにしにきたん?」「だっこ」と言ってきました。3、4人が「だっこ」と言ってきました。退屈してたのか、甘えたいのか、試してるのか、と思いましたが、人懐こいなと思いました。でも保育者というのは可愛いとだけ思っていたら仕事にならないわけで、子どもとの距離を図って行くのが保育の基本で、この子たちとはそういう関係が築けるな、と思いました。

2回目に来た時は午睡の時間でホールで寝ていて、同行した男性保育士が寝付けない児童と目があいました。大好きな先生が園からごっそりいなくなって、知らない人がどやどやとやって来て、子どもたちが不安がらないはずがないなと。子どもたちに負担にならず不安にならないようなことをまずは最優先して行いたい。移管の不安がいかに早くリカバリーできるかを考えていきます。

 

子どもの最善の利益とは何か、基本理念を作っていかないといけないんです。最初に理念を立てることは園の経営の一歩です。

岩屋の場合は大きく3つ。

 

子ども時代を子どもらしく生きる。

子どもの時間を奪わない。子ども時代にしか身につかないことがある。たとえば、なぜ人を傷つけてはいけないのか。理屈以前に、ズルをしたら仲間はずれになるということを、大人が介入しない子ども同士の遊びの中で、当たり前のこととして理解するのが乳幼児期だと。道徳性と倫理観を正しく身につけてほしい。

 

私は私、でも私はみんなの中の私。

それぞれある自分の思いがぶつかったときに、お互いが譲り合って認め合って生きていく。そのことを体験的に知ってもらい、子どもたちのなかで育てて言ってほしい。

去年、5~6人が はないちもんめ をしていて、のこり2人になった時ある女の子がすわりこんだ。先生が入って続けたけれど、子どもたちは、悲しむ子を助けるために、ズルしてもいいやんと余地をつくって、その子を受け入れた。

 

生きとし生けるものの一人として生きる

大量消費社会で環境が汚れてしまったが、循環社会にしていかなければならない。人間中心主義をやめよう。虫だって命のレベルでは対等。でもお米も命も食べる、生きていかないといけないから、ごめんね、でもしかたないけれど、というところを考える。

 

では、この3つの基本理念をここでやるかどうか。

一方的に私たちが決めるのではなく、みなさんと調整していく必要があります。

一番大事なのは、「子どもの意見表明権」です。

子どもがどうしたいのか、それをぼくらがどれだけ受け止められるか。

子どもがこうしていましたよ、とみなさんにどれだけ伝えられるか。

新しい修学院の保育を再構築させてほしいんです。

最終的にはいまの岩屋の保育と同じかもしれない。新しく変わるかもしれない。

自分たちで、子どもと保護者と保育士で、自分たちの保育を作る。

 

たとえば赤ちゃんが泣いた時、おむつかな、おなかすいたかな、と想像する。おむつを変えたら笑ってくれた。

それが叶って初めて、「子どもの意見表明件が保障されている」状態になります。

なので、具体的なエピソードをあげて細かい状況をお伝えして、話していきたいです。

乳児の運動会は?プールの開始は?どうなるのかがプロとしてみなさんに表明していく、みなさんも要望していく。

子どもの最善に利益と大人の利益は相反することがあります。子どもは親といたい、親は仕事にいきたい。園に預ける時点で利益は相反してるわけです。そこをどうやってお互いが幸せになるかです。

そこを子ども達にもがんばってもらって、お互いを幸せにする、その矛盾をあらかじめ保育所ははらんでいます。じゃあどうしたら子どもの負担を軽くできるのか。楽しくすごせるのか、そこにかかってきます。そのために提案したいと思います。

 

<子どもの意見表明権

子どもの権利条約3条には「子どもの最善の利益」が書かれています。

 原文はprofitではなくinterestです。これを「利益」と訳しましたが、興味と捉えたほうがふさわしい。

子どもはとにかく興味関心がありますよね。それをなるべく制することをせず、家庭ではそうはいかないですが、保育の場では最大限尊重したいです。

子どもの意見は、行動に表現されます。

 

2歳児の絵を紹介します。(現物を紹介)

2歳で絵の具を6色くらい出して、混色もしています。

形を書くためだけでなく。色に対する興味関心は2歳でも強く持っています。

2歳で絵の具は早いという指導者もいますが、子どもは色を混ぜて使うのが大好きです。

絵を描くとか歌を歌うとかお芝居するとか階段を走るとか、それは子どもの表明権であることを一度は理解したほうがいいと思います。

 

知的障害のある男の子がいました。その子が私を後ろから蹴りました。顔をみるとニヤっとしている。こんどは体当たり。そして、「え、え、え」と声をだす。やがて、「えんちょう」と言いました。

彼は「園長」と言いたかったんです。

アスペルガーの子とサッカーしたときのことです。子どもは相手と逆方向にけってしまう。

あるときやっと園長に蹴り返したとき、蹴り合うことの面白さに気づいた。

自閉症はコミュニケーション障害と言われています。相手の気持ちを汲むとか、相手のことを想像するのが苦手です。人の言う通りにするのがサッカーだと思ってしまう。でも、人と気持ちがつながることの嬉しさがわかるんだということをその子に教わりました。

 

児童福祉センターの所長が見学に来た時、所長は「自閉症児の気持ちはわからないんだから、次に何をしたらいいのかをイラストや写真で指示をしなさい」という。でも、そんなことはないやろ、と思いました。相手の気持ちがわかりにくいだけなんです。人とつながることがどれだけ心地いいことかは、誰だってわかるんです。

 

ある子は、重い自閉症の子どもで、知的な遅れもありました。自閉症の子は視覚情報がすごく強くて、聴覚情報が苦手なんです。その子は発表会の練習でオペレッタの物語の展開にあわせ、メインの歌を楽しそうに歌ったり踊ったり楽しそうにするので、本番も同じようにしたら、保護者が「恥をかかされた」と怒り出しました。それで、担任たちと3人でセットも音楽も全部用意して、その子と3人だけでリハーサルをしました。そうしたら、その子が「楽しかった、ありがとう」と言ってくれました。翌日の本番は舞台の裏で踊って、最後の最後のシーンだけ出演して、保護者の方も喜んでくれました。まあ、それはそれで終わるんですけど、聴覚情報に弱いというだけで障害だと決めつけて扱うことは、避けなくてはならない、認めて行かなければならないと思いました。

 

サッカーしていた男の子は大学生になって、私が神主をしている神社に初詣に「園長先生、ぼく大学生になったんやでー」と来てくれました。

オペレッタをした子は特別支援校の高等部をでて、作業所に通っています。

 

もうすぐ今日のこの説明会も終わりにさしかかっています。

要するに、修学院の保育を、子どもたちも含めて作らせてほしい、と思っています。

早く子どもたちと好き好きの関係を作って、子どもたちが何を思い何を望んでいるのか、子どもの意見を保護者のみなさんに代弁して、我々からも提案させてもらおうと思います。お互い話し合いながら決めていこうと思います。それを三者協議会にかけて京都市okしないと実施できないんですが、そうしていこうと思います。

 

実は今日の説明会に対して、京都市さんからは、「二月末の京都市議会で条例改正して、公立として廃園して、移管を決定してからでないと正式決定ではないから、説明会には行かないでください」と言われたんです。「書いたものを配ったり、何かを約束しないでください」とも言われました。なので、急遽朝から映像を作って来ました。保護者さんもおっしゃったように、私のほうから是非このような説明会の場を持ちたいです。

民間保育園は国からの運営費と京都市補助金で運営しています。民間がやると金儲けといわれますがそんなことはありません。例外中の例外はありますが、ほとんどの園はお金儲けなどは考えていません。

 

 

鯨岡 峻(くじらおかたかし)先生という、京大名誉教授で、現在京都市公立保育所の担当の部長さんがおられます。

先生が各園を回って指導され、研修も先生の計画でされています。関係発達論がご専門で、「私は私、でもみんなの中の私」の言葉も先生のものです。人との関係のなかで成長していくということです。

こどもの声を聞くとなんども言っていますが、エピソード記述という保育の研究方法を使って子どもの声を伝えたいと思っています。私は鯨岡先生の授業ももぐりの聴講生として6年うけました。

 

こどもは、絵とか音楽とか、言葉で表現するよりも豊かにできるんですよね。上手にやることを目的としないことが大事です。

ある子はパイナップルをぐるぐるとした線で描いて、お友達のリンゴ描いて、ピーマン描いて、お母さん描いて、家族を描いて、友達を描いて、「これは園庭で鬼ごっこであそんでる絵やねん」といって筆を置くんです。

このとき、パイナップルにしか見えない絵を上手に描くと、パイナップルにしかならない

でも、ぐるぐるとした線で抽象的に描くことで、いろんなものに見立てる力を持っています。

早く意味のあるものを描けることが大事だ、というのは間違っています。

自分の書いたカラフルな丸が、くだものになったり、家族になったり、友達になったりする。すごいと思いませんか。人と一緒に生きていくことがテーマになっていることを絵の中に表現しているのに、気づかないことがあります。

子どもの意見表明に気づけるかどうかは、とても大事です。

 

岩屋では異年齢保育を行なっています。でもここですぐ異年齢保育をするということではありません。乳児保育についてどう考えているかも、ぜひ聞いていただきたいです。

乳児保育についても、岩屋の環境をみていただきたいし、是非聞いていただきたいです。

ひとつひとつもっと丁寧に事例を挙げてご理解いただくために、あと何回か、ぜひこういった説明会をさせていただければと思います。

 

最後に、岩屋の保護者の皆さんとどんな風に保育したいか「子育てを分かちたもつための記録」というものを作っています。個別の指導計画です。一年に2~3回書いて保護者とやりとりしています。

「子育てを分かちたもつための記録」の紹介。

保育所でのエピソードを紹介→そのエピソードに対する担任の思い→保護者のコメント→担任による評価と反省)

上記のような記録を4月のクラス変え後、6月までのあいだにこういう書面をお渡しします。

 

<修学院の保護者からの事前質問への回答>

体調不良や怪我の報告について

・体調不良やケガはかならず伝えます。怪我をした、させた場合は、両方の保護者に伝えますが、全ての責任は園にあるという前提にします。除去食のお代わりを間違えたときは全保護者に翌日お詫びの書面を出しました。木に登って落下した時も全ての保護者にお伝えしていました。隠さずにお伝えすることが信頼関係につながると思っています。

 

保護者負担の増額について

・話し合った結果取り入れることになれば負担は発生しますが、話し合って都度決めればと思います。駐車場の問題が大変なんですよね。月極駐車場を借り、半分園が負担して、利用家庭に負担をお願いすることもあります。車の利用をしていない家庭もあるでしょうから、受益者負担は公平性を保つべきだと思っています。職員に交通整理するのは手が足りないと思います。車が混む時期はお迎えが多く人が足りません。じゃあ諦めるのか、というのではなく、話し合って決めたいです。

 

与薬について、看護師がいれば薬を飲ませてもらえるか

・与薬は、かかったお医者さんにお願いして、三回処方を二回にできない場合は、意見書と与薬依頼書をいただければ、担任が飲ませます。1回ぶんのみ1日お預かりします。おなじ病院の同じ処方箋であればなんども提出する必要はありません。看護師がいるかいないか関係なく、京都市の公立の原則と同じです。

 

乳児の生活の流れは個々のペースに合わせてもらえるのか

・岩屋の現状をお伝えします。乳児の生活の流れですが、0歳児クラスはひとりひとりにあわせています。体調などにあわせ食事量も時間も子どもに合わせています。赤ちゃん3人に1人の職員ですが、10人の子どもを4人の職員で見ています。2.5人の子を1人で見るようにがんばっています。

 

延長保育の過ごし方について

延長保育の過ごし方は、子どもが減ってきますので、だんだん一部屋に集めて、自分の遊びたいおもちゃで遊べるようにしています。みなさんがご心配されているテレビやゲームなどはまったくしないのでご心配ないと思います。

 

給食とアレルギー対応について

・給食は自園調理です。31年度は京都市の献立をいただき、英訳もいただきます。調理師は3名です。食材も現在修学院で利用している業者に継続をお願いしたいと思います。

・アレルギー対応はアレルギーネットワーク京都というNPOが作成した資料を熟読して作成います。京都市の資料もほぼ岩屋と同内容でしたので、京都市と同様の対応をすでにしています。アレルギーの子も食べられる献立を最善にして、全体を計画していますが、1年間は京都市と同じ内容で提供します。

・可能な限り果物や手作りおやつを提供しています。岩屋は人数が多いので週に3回しか手作りできていませんので、週二回は市販品ですが、添加物のない業者のおやつを使っています。おやつの完全手作りはぼくらの夢なので、ここにきてそれができたらと思っています。

・岩屋では食べたい子からテーブルについて食べられるようにしていますが、修学院に来てそれをするかは相談します。

 

布団について

・布団は、岩屋は現在すべて園の備品です。金曜に持ち帰って洗っていただき、月曜に持って来ていただきます。3歳後半からは午睡がないです。実際は寝てる子もいますが、開園以降それで問題はないです。

 

保護者負担について

・いま岩屋で何が保護者負担になってるかですが、たとえば岩屋の現状の看護婦、美術講師、植木屋などで、保護者に500円をご負担いただいています。園児が多いためスケールメリット500円になっていますが、ここだと1000円以上になるかもしれません。岩屋の重要事項説明書をみていただければと思います。

 

移管後の施設改装について

・僕の直感と夢をお話しするならば、年長さんの部屋は、外の苦情もあるとのことなので、二重サッシにしたらどうかなと。あと、園庭に樹木がすくないので、植樹したいなと。ここは日よけにネットを張っていますが、落葉樹を植えれば夏は日陰に、冬は葉が落ちて日があたります。自然の素材を利用した創作がたくさんできます。岩屋では小川が流れていて畑でお米を作ったりしています。毎日毎日子どもが汚して帰るので怒る保護者さんもいますが・・・。それをすぐここでやるのは費用的に大変だとは思います。私が理想にするのは、里山のように、当たり前のように自然があったら素敵だと思い、今の岩屋はそうなっています。家庭菜園などがあれば借りられたら、こどもと野菜が作りたいなとも思います。修学院は階段の踊り場に一部雨漏りの痕跡がありましたが、それ以外はとても素敵で、木部が多くてあったかいと思います。

 

職員の研修について

・研修内容ですが、公立と同じ研修を義務付けられていますし、独自にも行います。

 

連絡ノートなど、父母の会がやっていることを園でやってもらえるか

・連絡ノートなどはもうけは載せず販売しています。ここでそうするかはまた相談したいと思います。

 

土曜保育は通院やレスパイトなどで預けることは可能ですか。

・土曜保育、レスパイトも岩屋はオッケーになっています。ただ、正直に言いますと、職員も休暇がすくなくて、年休消化率も30パーセントくらいしかないんです。なので、一人でも休めるようにご協力いただきたいです。一方で、ストレス解消して心の余裕を持てるならとも思います。園の利益と保護者の利益も相反しますが、話し合っていければと思います。買い物してから迎えにいくと怒る園もあると聞きます。そんな園の気持ちもわかりますが、スーパーで買い物する親子を見ると大変だなとも思うので、ゆっくり買い物してゆっくり迎えにきてもらうのも良いかなと思います。

 

修学院保育所の名前について

・これはお願いなんですが、「修学院保育園」にさせてほしいです。これは最小限譲ったわけでもなんでもなくて、地域の特性が生かされることが大前提です。岩屋保育園にするなどはなんの意味もないです。修学院という名前をのこしたい。でも、保育「所:という名称は公立で、民間は「園」で統一されています。なんとか折衷案で、修学院保育園でお許しいただけないかなと思っています。

 

移管による子どもへの影響を最小限にしてほしい。今いる先生がそのまま働きたくなる環境を作ってほしい。

・子どもと向き合うことからきちんと始めますので、ご協力いただければと思います。

 

市営しか知らない身としては今のレベルを下げて欲しくないですが、逆に民営からみた市営のデメリット、民営のメリットを教えてください。

・公立保育所をみたのは今回初めてでした。一から作っていくので下がるか上がるか私には大きな責任がありますけど、保護者のみなさんもよくなるように努力していただきたいです。民営化するとお金の使い道は融通がきくようになります。公立の場合はおそらく、クラス費のような範囲でしか職員の裁量でものを購入できないのではないかと。岩屋なら2億を超えるお金を使います。岩屋は82パーセントが人件費でつぶれそうなんですけど、79パーセントに下げて、450万の年収でストップし、黒字をボーナスとして配分するするやり方に30年度から変えます。うちみたいにお金がないとこもありますが、経営者の意識でお金の使い道が変わります。施設の改修は借り入れも可能です。民間はそう言う意味で、厳しい中でも工夫の余地があり、自由度があります。

 

以下、時間がなかったので大急ぎで回答されました。

・保育士の配置は規定以上に配置します。

・経験者採用予定5名、全部が新卒にはならないです。

・乳児が運動会するかどうかは京都市を交えて話す必要があります。

・療育はじつは専門家がしなくてはならない。障害がある子を保育することはできるが療育は行えないのは京都市と同じ。京都市は5人にたいして1人しか加配されない。障害のある人が排除されないように考えて行かなければならないと思います。

 

<会場からの質問>

なないろ保育園の園長先生より

「修学院保育所と連携して3歳児の受け入れ、各種行事や、職員の研修も参加させていただいてます。民営化になられたときに、継続発展していただける可能性も伺いたいです。うちの卒園者もたくさん修学院に入っています。今後も卒園生を受け入れていただきたいです」

 

私はそれは基本的に必要な仕組みだと思っています。ですが、市の意向を確認する必要があります。関係が作られていればポイントを加算されると思います。加算しても入れるかどうかは私はどうしようもないんですが、本日この場ではお約束はできないのですが、私は連携を継続したいと思っています。

 

2017.11.15 修学院保育所父母の会 民営化対策委員会作成